キャットフードはどう選ぶ?

中国産キャットフード

ペットフード大量リコール事件

2007年2月、アメリカで、ある飼い主からの苦情をきっかけに中国から輸入されたペットフードの品質検査が開始されると、工業用化学物質に汚染された小麦グルテンが原材料に使用されていたことが判明しました。
最初の苦情からたった2か月間で5社の企業と130以上のブランドの大規模なリコールが行われましたが、結果的にそれらのペットフードが原因で腎不全を起こした犬と猫の死亡数は3600匹以上にのぼるといわれています。
それ以降も、次々と販売されたペットフードへの汚染が発覚し、自主的にペットフードのリコールに踏み切る企業が相次ぎましたが、同年4月にはペットフードだけにおさまらず、人間が口にした肉にも汚染があった疑いが浮上、更に2014年にも中国産ペットフードで再び犬たちへの死亡事故・健康被害が報告されるなど、米国内外で中国企業の杜撰な管理体制に批判の声が高まっています。

それって本当に国産ですか?

日本でも他人事ではありません。
「国産」という記載を見ると、なんとなく安心だなと思ってしまいがちですが、ペットフードの「国産」は全ての材料・製造工程が国産という意味ではありません。
日本国内ではペットフードは人間が口にする食べ物と違って、原産国名は内容物の製造において最後の工程を行った国の名前を表示することとなっています。
要するに全ての工程を日本で行っていなくても、国産と名乗ることができるのです。
国産のキャットフードだからといって安心しないようにしましょう。

それなら、どうやって中国産のフードかどうか見分ければいいのだろう?と不安になりますが、ちゃんと見分け方があります。
中国産原材料を使用した食品やペットフードで事故が多発したことから、中国産のものを避けようという動きが浸透し、中国産原材料不使用のフードを「チャイナフリー」と表示して販売しているキャットフードがあります。
表示をチェックしてみましょう。

最近は中国国内のお金持ちや健康志向な飼い主さんたちも、自国のドッグフードやキャットフードは与えないという人が増えているようです。