キャットフードはどう選ぶ?

ウェットキャットフードの総合栄養食

猫にとって主食となるもの

キャットフードには「総合栄養食」「一般食」「副食」「間食(おやつ)」などの表示区分がありますが、総合栄養食は、猫にとっては主食となるものです。
猫に必要な栄養がバランスよく入っていて、そのフードと水を与えるだけで、毎日の猫の健康が維持できるフードのことです。
特にウェットフードの総合栄養食の利点は、水分不足気味な猫にもスムーズに水分補給させられる点、与えるたびに開封するのでいつでも新鮮な点です。

一日に与える総合栄養食の量としては、成猫1kgで約70~80gほどが目安です。
体重5㎏の猫なら350~400gほどになります。
ウェットフードと一口にいっても、フレークタイプやスープタイプなど様々ですが、総合栄養食にはパテタイプのウェットフードが多いです。
ドライフードはほとんどが総合栄養食ですが、ウェットフードはそうでないものも多いため、表示を確認しましょう。

ちなみに、ウェット・ドライに関わらず総合栄養食は「他に何も与えなくてよいほど栄養成分が含まれたフード」という認識ができるものになるので、その基準は厳しいものになっています。

フードに「総合栄養食」と表示するためには、以下の2つの試験のうちどちらかをクリアしなければなりません。

・分析試験・・・ペットフード公正取引協議会などが定める栄養成分の基準を満たしているか調べ、証明する試験
・給与試験・・・実際に猫に与えることで、評価基準を満たしていると証明する試験

この二つの試験は、世界的な小動物の栄養基準AAFCO(全米飼料検査官協会)の基準を満たした試験なので、この試験をクリアしたフードは世界基準を満たしたことになります。
これらの試験を経て総合栄養食と認められたフードは、どちらの試験を行ったかの表示が義務付けられ、さらに「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています。」などと表示されます。

また、総合栄養食には与える猫の成長や年齢に適合するよう「幼猫期」、「成猫期」、「妊娠期・授乳期」、「全成長段階」などと区分が明記されているので、購入前に確認が必要です。

総合栄養食を選ぶ際には、タンパク質などの必須アミノ酸、脂肪、ビタミン、ミネラルなど猫の身体に必要な栄養素がバランスよく含まれているかをチェックします。