キャットフードはどう選ぶ?

毛並みを良くするキャットフード

猫の毛並み、毛艶が悪くなるのにはどのような原因があるのでしょうか?

原因には、
・栄養不足
・水分不足
・体調不良
・ブラッシング不足
・老化
などがあります。
今回は栄養不足に注目してみましょう。

猫の毛並に影響する栄養素は以下のようなものがあります。

■オメガ6脂肪酸(リノール酸/γ-リノレン酸/アラキドン酸)
皮膚や被毛にとって欠かせない栄養素です。
皮膚炎などにも効果がありますが、猫は人間と違ってオメガ6脂肪酸を体内で生成することができないため、食事で摂取する必要があります。
これが不足すると、皮膚や腎機能に影響し、被毛が乾燥することも。
主に植物性油などに含まれます。

■オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸/エイコサペンタエン酸(EPA)/ドコサヘキサエン酸(DHA)
鶏や牛、青魚に多く含まれ、皮膚の炎症を抑えたり、毛並みをつややかに整えたりする効果があります。
オメガ3脂肪酸も、猫は体内で生成できません。
もしもフードだけで補いきれない場合は、猫用のサプリメントも売られています。

■ビタミンA
レバー、魚、卵などに含まれます。
皮膚の成長と修復に欠かせない栄養素です。
フケを抑えたり、皮脂の分泌をコントロールしたりする役割があります。

■たんぱく質
皮膚の角質や被毛はケラチンというたんぱく質からできていて、皮膚や被毛新陳代謝に多く使われます。
猫は人間の5倍ものたんぱく質を必要としています。
肉や魚、乳製品などに含まれています。

これらの栄養素をキャットフードでバランスよく摂取し、足りなかった栄養素が補われれば、毛並みは見違えるほどつやつやになることがあります。
野良猫の毛並みがボサボサであまり美しくないのは、十分な栄養を得られていないか、何か病気を抱えているからです。
健康な飼い猫たちは、十分な栄養に加えて体調もいいため、自分できれいにグルーミングをします。
美しい毛並みは、まさに猫の健康のバロメーターなのですね。