キャットフードはどう選ぶ?

キャットフードの添加物(合成調味料)

合成調味料は、キャットフードの風味を良くし、猫の好みの香りや味を再現します。
嗜好性を刺激し、食いつきを良くするために合成して添加されます。

代表的なものとして、以下のようなものがあります。

■グリシリジン・アンモニエート
人工甘味料として使用されます。
グリシリジンは砂糖の50~100倍もの甘みを持ちます。
安全性が確認できていないため、人間の食品に使われることはありません。
他に天然甘味料で代用可能にもかかわらず、コストが安いために多用されます。

■コーンシロップ
トウモロコシのでんぷんを酵素や酸で分解して糖に変えたもので、人間の食品にもよく使われています。
水溶性が低く、粘性が高い甘味料です。
甘みを与えるほかに、湿り気を与えることでフードを柔らかくし、食欲を増進させるために使われます。
過剰に摂取すると糖尿病を引き起こしたり、他の栄養素の効果を弱めたり、破壊したりする恐れがあります。

■ビートパルプ
甘味料としての他に、かさ増し、便を固める目的で使用されることもあります。
砂糖大根(甜菜)から砂糖を搾り取った後の搾りかすで、搾りかすにも糖分が残っていて甘みがあり、コストが安いため使われています。
摂取しすぎると便秘になる恐れがあります。

これらの合成調味料に多く含まれるのがグルタミン酸ナトリウム(MSG)です。
成分表示に「調味料(アミノ酸)」と書いてある場合はMSGのみが使われているという意味ですが、「調味料(アミノ酸等)」と書かれている場合は注意が必要です。
アミノ酸、核酸、有機酸、ミネラルのうち4種類のどれかが混ざっていれば「等」と表示されますが、この中で何が具体的に使われているのかということが書かれていないからです。
人間の食品にもこのような表示がされていることが多いですが、そもそもメーカー側に製品への表示義務がないのです。

これらは長期的に摂取させることで猫の健康に害を及ぼす恐れがありますので、合成調味料を含めた添加物が一切使われていないキャットフードを与えたいですね。