キャットフードはどう選ぶ?

毛球ケア用キャットフード

毛玉ケア用キャットフードのメリット

毛玉ケア用キャットフードは、通常のフードよりも穀物(食物繊維や炭水化物)が多く含まれており、ヘアボールを便としてスムーズに排出できるように作られています。
便での排出は、嘔吐での排出よりも猫にとっての負担が少なくなるといえます。

毛玉ケア用キャットフードのデメリット

穀物に含まれる食物繊維を採りすぎると、便が大きくなるため便秘の猫にとっては負担となり、肛門を傷つけるため痔になってしまうことがあります。
普段あまり摂取する習慣のない炭水化物も、採りすぎると余分なエネルギーとなって脂肪や糖に変わるため、肥満の原因になります。
猫の嗜好性によっては、毛玉ケア用のキャットフードの食いつきが悪いことがあります。
そんな時は通常のフードを与えながらでも配慮できることがあります。

消化・排出の早いフードを選ぶ

形が丸く、一粒一粒が小さなドライフードが好ましいです。
このように、なるべく消化されやすく排出までが速いものを選び、一度に与える量を少なくして数回に分けて与えます。

猫にとって大切な日課の一つである毛づくろいですが、身体の中にヘアボール(毛玉)が蓄積されると毛玉症を引き起こす恐れがあるので、毛玉ケアには気をつけてあげたいですね。

毛玉症ってどんな病気?

猫が毛づくろいで飲み込んだ毛は胃や腸などの消化器官の中で絡み合い、消化されないままヘアボールとなります。
通常ヘアボールは便の一部になるか、嘔吐することで身体から排出されますが、毛玉がうまく排出されなかった場合は、体内で毛の塊となり、様々な症状を引き起こします。
毛玉症の主な症状は食欲不振や便秘などですが、毛の塊が大きくなると、最悪の場合、開腹手術での除去が必要になることも。
長毛種の猫は短毛種の猫よりもリスクが高いため、とくに注意が必要です。

ヘアボールの排出を促し毛玉症を防ぐためには、毛玉ケア用キャットフードを与える方法以外にも、ブラッシングや猫草を与えるなど他にもいくつかの方法があります。
どのような対策をとるべきか、判断が難しい場合には獣医師へ相談しましょう。