キャットフードはどう選ぶ?

FLUTD用キャットフード

FLUTD用キャットフードを選ぶときの基準

■ミネラル摂取量のバランスを
FLUTD(猫下部尿路疾患)を患う猫に与えるキャットフードで最重要なのは、結石ができる原因となるマグネシウムやカルシウム、リンなどのミネラル摂取量を調整することです。
購入しようとしているフードに、マグネシウムがどれほど含まれているかは、成分表示の中でも特に確認したい項目です。
FLUTDの猫にも与えられるマグネシウム含有量の基準は、0.09%以下といわれています。

■オメガ3脂肪酸が含まれているか
高レベルのオメガ-3脂肪酸の抗酸化成分は炎症を抑える効果があり、膀胱炎を軽減するのに役立ちます。

■ビタミンCが豊富なクランベリーが有効
クランベリーなどのフルーツに含まれるビタミンCは、こちらにも書かれているpHコントロールをしたり、尿を酸性に保ったり、結石のもととなる鉱酸塩をとけて分解しやすくするので、FLUTD予防や対策をする上で欠かせない栄養素です。
クランベリーには殺菌作用、抗酸化作用も持っているうえに、このような様々な効果があるとして実際にプレミアムフードやFLUTD対策フードにも含まれることの多いフルーツです。

■メチオニン
尿がアルカリ性になると、FLUTDの原因となる結石ができやすくなります。
メチオニンはアミノ酸の一種で、アルカリ性の強くなった尿のpHを酸性に戻します。
人間の尿路結石の治療にも用いられる成分なので、安心です。

FLUTD用キャットフードの与え方

■ドライフードとウェットフードの併用
飲用水だけでは水分補給が足りないと感じる猫には、食事で補給させることが大切です。
水分の多いフードなら、無理なく水分を補給できます。

■一度に大量に与えるのではなく、分けて与える
食事をすると、胃酸の分泌によって体内の酸が胃に集中し、尿に排出される酸が減ることで、尿のpHがアルカリ性に傾きます。
キャットフードの目的食は常に尿を酸性に保てるよう、一日に2~3回に分けて少量ずつ与えましょう。