キャットフードはどう選ぶ?

妊娠・授乳期用キャットフード

お母さん猫へのフードの与え方

妊娠中の猫は、人間と同じで普段よりもたくさんの栄養を必要とします。
仔猫がお腹にいるときには、普段の1.5~2倍ほどのカロリー摂取が必要ですが、高血糖や高血圧になりやすいため、フードの与え方には注意が必要です。
お腹が大きくなると、胃が圧迫されて一度に普段と同じ量の食事ができなくなるためです。
それに、一度に大量のフードを与えると血糖値が上がってしまいますので、少しずつ分けて回数を増やすなどして与えます。

水でふやかして与えたり、ウェットキャットフードを中心にしたりすると食べやすくなります。
吐くなどしてあまり食べられない子には、量ばかりを意識せず、たとえ少量でも高カロリー、高たんぱくで消化の良いフードが理想です。
フードの他に、こまめにおやつを与えることも有効です。

普段よりも細かく成分表示をチェック!

普段から与えているものでも、フードに含まれる添加物がお腹の仔猫に影響することがあります。
そのため妊娠中は特に保存料、着色料など無添加のナチュラルなフードを与えます。
良質な動物性たんぱく質に多く含まれる必須アミノ酸・タウリンは、優れた抗酸化機能を持ちます。
身体の成長を助け、仔猫の発育に役立ちます。
仔猫にとっては生まれてからだけではなくお腹にいる時も、母猫からこういった栄養素を受け取ることがとても重要です。
「ミート」や「ミール」などの粗悪な肉を使ったフードではなく、「鶏肉」「牛肉」などの表示があれば、良質な肉を使っているためタウリンが豊富です。

母猫に妊娠・授乳期用キャットフードを与えるのはもちろんのことですが、母猫に仔猫用の栄養価の高いフードを与えることも良いとされています。
母猫と仔猫両方に対応するフードが多く販売されているので、確認しましょう。

フードの切り替えで肥満予防を

授乳を終えるころには、母猫も少しずつ通常のフード、カロリーに戻していきます。
ずっとそのまま妊娠・授乳期用のフードを与えていると、カロリーが高いため、今度は肥満状態になってしまうからです。
妊娠中・授乳期、そして離乳期と、適切なタイミングでキャットフードを切り替えましょう。